カテゴリ:闇の底から(※取扱注意系)( 5 )

受け入れられないモノ、そして捜索願

仕事になりません…これは自分がいけないんですね(苦笑)意識が体から半分抜けてしまっているような妙な感覚です。2、3日寝ずに仕事したときの妙な感覚に似ているかもしれないです。

相変わらず状況は好転する気配がありません…記録だけ残しておこうと思います。

5月17日
13:00、某都道府県警本部相談窓口にメール。行方不明者の捜索に関する質問ということで、わかる範囲の内容を箇条書きにして送信。

14:01、相談窓口から電話有り。『今電話大丈夫ですか?』と聞かれたので『一応仕事中です』と答えると、メールでこちらに詳細を送り、こちらから送ったメールの内容はFAXで担当所轄に送付しておくとのこと。以降窓口は所轄へ移行…

15:11、詳細メール到着。10行弱の文面がわざわざPDAファイルとして添付してあった。メール本文に書けばすんでしまう内容だと思うのだが…内容は『受理したメールの内容だけではなんとも言えない。とりあえず担当所轄で家出人捜索願の提出を』とのこと。

15:55、担当所轄から電話。トイレで眩暈を起こしていて出そびれる…

17:40、担当所轄に電話をしてみる。実家の方の管轄なので手続きに行くのに時間がかかるだろうということで、自分が現在住んでいる方の担当所轄に連絡を入れておいてくれることになった。ここの所轄の担当者は比較的温和な人物で警察にしては珍しい感じだった…

18:00、母上に様子伺いのメール。入院中なのでリアルタイムに返信はないだろうと思っていたら即レスがあった。どうも様子がおかしいと思い電話してみると、なんと退院して実家に帰っていた。もちろん回復したからというわけではなく、原因不明で担当医が決まらず何も処置が受けられないことや、看護師の対応があまりにも冷酷で耐えられなかったということらしい…意識が戻ったばかりなのに退院許可を出す病院の対応に憤りを感じる…しかも、脳梗塞の恐れがあるが退院は自分からしたいと言ったのだから、もし再発しても病院のせいにはしないでくれと遠まわしに言われたそうだ…だから何故そんな患者に退院許可を出すんだ!?
 その後しばらく電話口で母上が泣いているようだった…どこの病院でも病名がわからずもう何も信用出来ない…あのまま死なせてくれればよかったのに…

 救急車、呼んだの間違いですか…?

自分の手足の感覚が自分のものではないような気がしてくる…体から自分がはみだしてしまっているような感覚が一層強くなる。

20:00、自宅到着。手続きに行方不明者の写真がいるということで探してみたが、最近の写真どころか昔のも含めて1枚もないことに気付く。父親が自分の小さい頃の写真を全て処分していたのは知っていたが、まさか自身の写真も全て廃棄しているとは思わなかった…

20:40、自分の住所の担当所轄にこれから手続きに行く旨を電話で伝える。電話口に女性が出て自分が担当になりますので、ついたら指名してくださいと言われる。迷いながら自転車で20分かけて警察署へ…

21:00、署に到着。担当の女性の名前を言うと受付にいた人が渋い顔をして『少々お待ちください』と言ったきり帰ってこなくなる…後ろの方では恐ろしいほどのハイテンションで馬鹿話をしている署員が数名。別に恨み言を言うつもりはないが、待ち時間20分は長すぎる…

21:20、やっと担当者が現れたが、電話に出た女性ではなかった。とりあえず調書を…といわれて2階の刑事部屋手前の簡易椅子に座らされた。目の前には壁にぴたりとつけるように配置された長机、上にはデスクライトが1つぽつんと置かれていた。担当警察官は恐らく巡査。階級章をなんとなく覚えていた…案外くだらないことが頭に入るものだと思う…

22:30、手続完了。他人に話してみて情けないほど荒唐無稽な父親だとあらためて実感した…こんな父親に一生振り回されて終わるのかと思うと今この場で自分の方こそがいなくなるのも悪くないな…などと漠然と思えてきた。もちろん母上のこともあるのでそんなことはしないが、果たしてどこまで正常な意識でいられるのか…

23:00、帰宅。何もする気が起きなかった…食事もやめた。お茶を沸かすことも、水を飲むこともやめた。かろうじて風呂には入るもカラスの行水状態。眠ることもやめた…

記録に残そうとすると結構長くなるもんですね…今日の記録はまた明日にでも。
今日は今日でなんとなく動いていてさっぱり仕事になりませんから(苦笑)

どっぺん。。。
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by r_elemental | 2005-05-18 17:07 | 闇の底から(※取扱注意系)

入院と失踪と

心中がどうにもざわざわで落ち着きがなくなってます。
正直このまま溜め込んでおくと『自分』のパーツがばらばらと分解しまいそうなので、書いて少しでも発散してしまおうと思います。それと、記録しておきたいという気持ちもあるので覚えているだけのことを書いておこうとも思います…内容は結構ディープです。
というわけで本日は取り扱い注意系のネタに分類していますのでご了承ください…

土曜日の夜、実家の近所にあるファミレスまで出かけました。母上と二人での外食です。『今日はラーメンと餃子が食べたいんだよね。でも和食系ファミレスだから違うものしかないかな』
そんなことを言いつつ彼女がオーダーしたのは鯛飯セット。鯛飯にそうめんがついているものでした。
唯一彼女が歩いていける距離にあるそのファミレスは今月の22日で閉店することが決まったとの貼り紙…これが最後の食事だな…なんて思いながら自分はハンバーグとエビフライがついているセットを頼みました。自分にとってはその日はじめてのまともな食事でした。

食事が来る少し前から母上の様子が少しおかしくなりはじめました。汗がやたらと出る。熱でも出てきたのかと思い触ると額が冷たい。
『具合悪いですか?』
『少し気分悪いかな?でもお腹すいてるせいかもしれない…』
出てきた鯛飯を自分に少し分けてくれたあと、母上は二口ばかりご飯を口にいれ、目を瞑ったままの状態になりました。
『大丈夫?どこが辛いですか?』
『大丈夫。少し休憩しながら食べるから』
その後そうめんを一口。
『ねえ、何かしてほしいこととかある?』
唐突な発言に『?』していると、
『なんでもいいよ。ご飯作ってほしいとか、何か残してほしいとかね』
『何もないですよ。具合悪そうだから帰りはタクシーにしましょうね!』
なんとなく嫌な予感がしました。
『早く食べちゃってね。家に帰りたいな。家に帰りたい』
『食事はもういいですか?』
『うん。辛いから薬飲んじゃうね』
そういって薬を飲みました。いつもならその場に薬の包装紙を置いていくんですが、そのときはティッシュに丁寧にくるんでいました。
『トイレ行って来るから少し待っててくださいね。戻ったらすぐ帰りましょうね』
そう声をかけたときには顔色が白くなりかけていました。そしてトイレから戻ると…
椅子の背もたれにぐったりと寄りかかって意識を喪失している母上の姿がありました。

21:19、救急車要請…

その間にも汗ばかりがだらだらと流れ続けていました。汗で床に水溜りが出来ていました。
救急車到着までずっと声をかけ続けました。たまに返って来る返事は機械的なもので多少は意識が戻っているものの薄弱状態であることには変わりありませんでした…

21:30、救急隊到着。血圧低下。意識薄弱。

大の大人4人がかりで母上の体をストレッチャーに乗せました。意識がほとんどないくせに『ごめんね』の一言が口から漏れました。手を握っても何も反応しません。呼んでも機械的な返事が返るばかり。そのまま定期的に通っている病院に運ばれました。

21:45、検査開始。意識が多少戻る。

この後約2時間にわたり検査が行われましたが、結局原因はわかりませんでした。ただ、原因はわからないけれども自律神経に何らかの異常が起きたのではないかということでした。

このとき、父親の仕事仲間だという方から電話が有り。以前、1度車を出してくれたことのある人だったのでかろうじて名前を覚えてはいたが、なぜ自分の携帯番号を知っていたのかについては不明…1週間ほど前から連絡が全くとれなくなっているという…自分も全く連絡をとっておらず(というか数ヶ月前に突然電話があって『フィリピンのとある山奥でで昔の金持ちが隠した財産の発掘を地元の人間がやっているからその様子をみてくる』と言ったきり…)連絡のとりようがないことを伝えて電話を切る。

0:00、入院手続開始。HCU(集中治療室の一つ)で検査用機材の設置。

手続用の書類に記入し、暗い暗い廊下の片隅ただ一人で看護士からの連絡を待ちました。暗い廊下の向こうにはたくさんの病室が連なっていてみんなどこか病んでいるのだと思うと、その延長線上に自分がいるような気がしました。怖くはありませんが、たぶんきっと自分が『シ』の近くにいるような気はしていました。

0:30、ほんの少し面会を許可される。

意識は相変わらず朦朧とした状態が続いていました。手を握ると少し反応があり、酸素吸入用の管からぬけるような音とともに『ごめんね』が聞こえました。

1:00、タクシーを呼んで帰宅。

入院用の荷物をとりに一時帰宅。容態が急変する可能性があるため、面会開始時間の15:00まで一睡も出来ず。その間に父親の仕事仲間だという人の電話番号に電話をしてみる。連絡がついたかどうかを確認したが相変わらずとれないとのこと。もう一人の仕事仲間と一緒にどうやらフィリピンに渡航しているらしいというところまでは足取りがつかめているが(8日の夕方成田発の便に乗っていたらしいという…)同行している仕事仲間の奥さんという人の話によると、土曜日には帰国の予定だったらしい。仲間内では『金がすぐ手に入る』などと吹聴していたとか…

昨日15:00、再び病院へ。

集中治療室の中でけたたましい機械の音が延々と鳴り響いている。6床あるうちの一つの患者が危篤状態とのこと。母親じゃなくて良かったと思い、そう思った自分がやけに汚らしい存在に思えて吐き気がする。音のせいで意識が戻ったよ…と軽口をたたく母親の姿に少し安心するが、酸素吸入は相変わらずはずせずトイレなどは全て車椅子での移動となる。熱が再びではじめているのか、しきりに暑がっていた。看護士に氷嚢を頼むも3回も無視されたとふてくされていたので、ナースステーションに直接もらいに行く。帰ってくると更に機械の音がけたたましさを増していた。『シ』に抵抗している人間がそこにいる。カーテンをめくればそこには『シ』が迫っている…

20:00、病院を出て実家に向かう。

病院から病院最寄駅まで約20分、街灯もほとんどないような道を歩き続けました。背中の闇にはずっと『シ』が潜んでいてうろんな目でこちらをみているようでした。
 実家に戻ると未だ父親の荷物が数多く残されていました。いやでもフィリピンで消息を絶っているというその存在を思い知らされます。どういう手を打ったらよいのか…未だ頭が働かず。海外での行方不明者の問い合わせは大使館になるのだろうか?それとも外務省か…?
税金払込、借金返済その他もろもろの書類がポストからあふれていて。全部自分でやらなきゃいけない…もともと全て自分でやらなければならないものだとわかってはいるのに、何故か脱力感が増していく---
廊下の暗がりをみると、そこにも『シ』がいるような気がしました。自分を呼んでいるのかとも思った。それでもいいような気がしていました…

22:00、実家を出て自分の家へ。

…日常に戻ろう。自分に言い聞かせるようにして帰宅。夜から朝方にかけてが一番容態が急変しやすいような気がして結局眠れず…いろいろなモノがぐるぐると目の前をまわっている気がしました。あの冷たいうろんな目は相変わらず自分の背中にはりついているようです。どうせなら自分を連れて行ってくれればよかったのに。『シにたい』わけじゃありません。『シのう』としているわけでもありません。でもそれが自然に来るのであれば、今なら抵抗なく受け入れてしまうんだろうな…という気はしています。

そして現在…お昼に会社の女の子たちに混ざって雑談しながらご飯を食べて、何食わぬ顔をしてこうしてパソコンをたたいているんです。何事もなかったような『自分』が『自分』から乖離しているような妙な感覚です。頭は何も考えたくなくて『シ』は机や壁が作り出す影からのぞいているというのに、なんでもない顔をしている自分がこうしてキーを叩いている。
書いている『自分』、それともどうしたらよいのかわからずにいる『自分』。どちらも実感がなくて他人のような感触がずっと続いています…

本当に今自分は『自分』なんだろうか?

手や足がばらばらと崩壊していくようです…だからあえて記録に残しておきます。

どっぺん。。。
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by r_elemental | 2005-05-16 14:45 | 闇の底から(※取扱注意系)

CALL

会社に電話がありました。営業事務の子が『●●さんっておっしゃる方なんですけど…』と不審そうな表情を浮かべながらこちらにまわしてくれました。自分も最初は一体誰だろう?と思ったんですが、出てみると以前マンションを買うときに世話になった不動産屋でした。こんな時期に何かあったのだろうか…?しかも会社にかけてくるとは一体何事だろう?

『XXX(会社名)の●●ですが、ご無沙汰しております』

社名を名乗っている。別段不思議なことではない。しかしそれも普通の状況であれば…という条件がつく。

この男、会社名義で多額の借金をした挙句、会社の顧客リストを持ち出したまま失踪した男なのでした。それが今頃になって何故自分のところに電話など…背後からはほんの少しの電話の音と話し声が混ざるように聞こえてきている。この雰囲気は間違いなく『どこかの会社の中』なのだろう。でも一体何処からかけてきている?本当にXXX(会社名)にいるのか?

『実はお父さんと連絡を取りたいと思いましてね。何かご存知ありませんか?』

おもわず笑いたくなった。馬鹿を言うもんじゃない!あんたらのおかげであの男は最底まで堕落した挙句に逃げ出したというのに!!自分が一体何を知っていると思っているのか!

『こちらに連絡はありませんけれども…』

ざまあみろ!と大声で吼えて狂ったように笑い転げてやりたかったが、こちらも社内で電話を受けているだけにそんな愚行はもちろん避けた。

『そうですか。お母様はご健勝ですか?最近また入院されたとかで…』

どこからそんな話が出てくるのやら…けっして具合がいいとは言わないまでも夏以来入院することもなくなんとか頑張っているというのに。

『母は家に居ますよ。入院してはいません』

なんの抑揚もなく機械的に応えました。すると、明らかに電話の向こうでは動揺している様子。今度は一体何をしようとたくらんでいるのやら。

『それは失礼しました。それではもしお父さんと連絡がとれましたらこちらに電話するよう伝えてください』

ほんの2~3分の電話が非常に不愉快で仕方がなかった…そして、夕刻。またもや、会社に電話が入る。日に何度もかけられるのではたまったものではないな…そういえばマンション購入後に携帯をかえてしまったから、向こうは自分の会社の電話番号しか知らないんだったっけ…そんなことをつらつら思いながら出ると、今度は●●氏がすぐに■■社長にかわりますと言って下がりました。社長曰く。

『連絡とれないかな?3~4日前に自棄になったような発言を残していなくなっちゃったんだよね』

そんなもん知りません。貴方のところにやっかになってたなんてことすら知りません。でも、全て貴方のせいです。責任をとってください。早くお金を払ってください。

全部ぶちまけてしまいたかったです。しかし、全てを飲み込みました。会社での自分の立場というものがあります。それを失うわけにはいかない。自分はただのお馬鹿な平社員でお金の勘定だってろくにできないようなぱ~ぷ~OLなんです。それを崩してしまうわけにはいかないのですよ。

『私にもわかりません。携帯もかえてしまったようですし、連絡は全然とっていないんですよ。』

ひたすらそれを繰り返しました。

『あ、そういえば。お母さん元気にしてたんだって?いや、てっきりさ。お母さんに何かあったからお父さん何も言わずにいなくなっちゃったのかと思ってね。仕事仲間にお母さんが危篤らしいんで~ってふれまわっちゃったんだよ。ごめんね~俺の勝手な勘違いだったんだけどさ』

いきなり謝りだしましたよ。この社長は!全く話がみえてきませんが、どうやら母上が危篤だという噂を流せば親父が出てくるんじゃないかと思ってやったらしいんです。そんなもん通用するはずがないというのに。この社長も相当なクワセモノなのでそのあたりは聞き流しました。

そして…ちょっとしたツテから仕入れた情報により少しだけ話が見えてきました。どうやら逃げたはずの●●氏は、会社の借金を返済するために四方かけまわっていたらしいんですが、結局は足りず、また社長に発見され、今度は奴隷のようにタダ働きさせられているという状況になっているようでした。あの社長なら裏ルートを使えば人探しなど簡単に出来るのでしょうに…(現にそうやって失踪した社員を捕まえたぐらいですから)こちらに電話をかけてきているということは、まず裏があるとみて間違いない。そして、何も知らない母上が心配でなりませんでした。ただ…もう一つ仕入れた情報では…

その社長を殺るよう、とある筋から依頼が入っているとのことでした。近々社長がフィリピンに旅立つときがチャンスだという話…

これもどのあたりまで信憑性があるのか、自分にはわかりません。ただ、危険が早く通り過ぎてくれることだけを祈るばかりです。闇は知らぬ間に増殖してすぐ近くに潜んでいます。日常生活から非日常へとシフトするのは案外容易なことなのかもしれません…

今日もまた母上にメールをして安全を確認しています。本人には『具合悪くなってないかどうか確認するための毎日メールだよ!』と話してあります。このメールのレスがすぐに返ってこない日は胃が恐ろしく痛くなるほど精神的に追い詰められるんです。

こんな非日常は覗かない方がいい…今でもそう思います。

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by r_elemental | 2004-11-30 12:30 | 闇の底から(※取扱注意系)

昨日の投稿内容があまりといえばあまりな内容なので、カテゴリを追加しました。これが自分なりの逃げ道の確保方法です。どこかに『逃げ』がないと分裂症を起こしかねないと思うし、現在はまだ軽く済んでいるパニック症が悪化してもいかんと思うので。当初このブログを立ち上げたときに考えていた投稿内容とはかなりかけ離れてしまうものと思われるので、一応取扱注意記事とします。

昨日某雑誌を立読みしました。現代の実母と娘との関係について。親の期待を一身に受けて育ったHANAKO世代には多いジレンマ的なものが取り上げられていたり、母親離れしようとしても洗脳でもされたように育てられてきた過去が邪魔をしてどうしても出来なかったり…

大別すると母親に依存し続けることをやめられないタイプと、母親に対する憐憫の念から自分がなんとかしなければならないと思いつめるタイプとがあるようですが、いずれにしても自分もこのHANAKO世代なんだなぁ…と実感。

多分自分は自分の寿命が尽きるまで母親のことを優先して考えるだろうし、自分がこの世に生まれてきたときに犯した罪悪について考え続けるだろうと思うんですよ。母が自分を産んだがために身体を傷つけなければならなくなってしまったという罪は一生消えないわけですから…

それに自分が成人して自分で稼げるようになるまでにかかった手間と費用。これもけして消せないものです。金銭的なものは返すことが出来るかもしれないですが、時間を返還することは出来ない。彼女の時間を自分という存在のために奪ってしまったことも事実なんです。だから自分はその罪を一生をかけて償い続けていかなければならない…これはもう随分小さい頃から思ってきたことです。なまじキリスト系の幼稚園に通っていたこともあり、毎週のように懺悔を兼ねた祈りを繰り返していたこともあります。忘れるな。自分が生まれたこと自体が罪だ!とね…

母の現在の生活はどん底です。誰の目からみてもどん底です。

どうにかしてあげたいと思い、どうにかしなければと思う。彼女を生かすためには自分を殺してでもどうにかしなければいけないという強迫観念もある。自分の存在が許されているのは彼女を生かすための策を講じることが出来るからではないかとも思う…

でも結局不十分だから、彼女は今どん底にいるんですよね。

雑誌にとりあげられていたHANAKO世代の一部は多分こんなことを考えている人間です。

どっぺん。。。

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by r_elemental | 2004-11-10 16:40 | 闇の底から(※取扱注意系)

いくつもの暗い穴

人を呪わば穴二つ。

へぇ…二つだけかぁ…自分はいくつの穴を掘るだろう。そんなことをつらつら考えながら夜陰の中息を潜めて父親だった男を待ちました。

あの男の顔をみなくなってからもうどれぐらいの月日が過ぎたか。電気もガスも水道も止められた家の中。近所の人間や借金取りに明かりが見えないよう雨戸を全て閉め切った部屋で、蝋燭を灯しました。それが自分の今年の誕生日---

しかし、その日結局男は現れませんでした。暗い暗いうつろな目が車外に広がる闇をみつめていました。火の消えた実家から自宅まで…普通の生活に戻るために乗り込んだ電車の中で。醜女の一重まぶたの底にあるうつろな目は重く重く暗闇をみつめ続けていました。汚い女の顔なんかみたくもないのに、自分がいく先々にあらわれる醜悪な顔!

数日後。姿を見せない男の行方を捜すために、元世話になっていたことのある不動産会社の社長に直接電話をかけました。不動産会社の事務の女の子たちはまともに給料をもらえなくなってから早数ヶ月になると話していました。社長は借金取りから逃げ回っていてなかなかつかまらないとも。それでも電話番号を聞きだして、粘り強くかけ続けました。

人を呪わば穴みっつ

社長へ繋がる回線。恨みと呪いを込めてかけ続けた電話。呪は電子機器をも通じて相手に届くという…それが事実なら届けばいい!死んでしまえばいい!思えばこの男が元凶だったのだから!

それでも醜女の頭は至極冷静に働き続けます。守るものがあるから、いくらでも惨めなことが出来る。風邪をひいた鼻声を利用して泣き落としの声音を作る。生活が極限なのは事実だから実感のこもった言葉は簡単につむぎ出せる。声に抑揚をつけて、ときには泣き、ときには怒鳴り、ときには不安定な女を演じる。電話の向こうの男はころりとほだされた様子で『自分にまかせなさい』とほざいた。ほざきでもなんでもいい。兎に角金を搾り取ることだけを考える。フィリピン女に貢ぎ続けて寝所をつぶした男から金をとる。それが今の自分に課せられた仕事なのだから。冷酷に残酷に冷静な頭で演算を続けている。

社長は直接自分と会うことを拒みました。怖いのですよ。大の男がたった一人の醜女の前に出ることを恐れているのですよ!なんと滑稽な話だろう!!回線を切った後、暗いくらい部屋の中で醜女が大笑いしていました。外に聞こえれば、借金取りが聞きつけるだろうことも忘れて笑い続けていました。何がおかしかったのかももうわからなくなっていたけれど…

たった5万を握りしめて。

数時間後、行方不明になっていた男が姿をみせました。仕事仲間だという見知らぬ人間と一緒にあらわれました。暗闇の中、上目遣いで男たちをみる。何もかもが醜く映る。

人をのろわば…

この男たちの世界では簡単に人が死に、簡単に人が行方不明になる。自分もこんなことを続けていればそのうち消されるのだろうということが薄々わかる…消されるまでにどれだけの金銭を回収出来るのか、まったくわからないけれど。それでも自分はこんな生活を続けるのだろうな…と漠然と考える。

友達から『6月に結婚するので式にきてね♪』とメールが入りました。心から彼女がしあわせになることを祈っている自分がいる。暗いくらい闇の中から呪を唱え続ける自分と、友人のしあわせな式に参加したいと思っている自分と。

暗いくらい呪いの穴の底から。それでも白いウェディング姿の友人のしあわせを願う…

どっぺん。。。

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by r_elemental | 2004-11-09 12:06 | 闇の底から(※取扱注意系)