過去の遺物~長文編~

今回はネタというより、単なる記録残しのための投稿になります。過去自分がこんなクソ生意気なことを書いていたんだなぁ…みたいなものです。原稿用紙10枚分にもなる長い駄文なので、お時間のある方は『けっ。どんなこと書いてるんだ?』ぐらいな感じでお読みいただければ幸いです…

追記:これは『システムと儀式』という少女・消費社会・仮想現実をテーマにした本(少女連続誘拐殺人犯M崎にからんだフィールドワークなどを行っている著者の本です)についての書評で、自分が大学時代に専攻していた社会学のレポートです…

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 文庫本カバーレイアウトから解説に至るまでまさに『隅々まで』読破した、というのは私にとっては稀なことである。というのも、大抵の書に関して別段、本文に対する解説やらあとがきやらに必要性を感じていなかったからである。ようするに、題名に対して率直な内容文にわざわざ解説をふまえた上での書評などというかったるいことが出来ない性分だったからなのだが。これが、解説にいたるまで手を出す羽目になったのは偏に内容の特異性にあると考える。いや、内容といっても文体や著書の思考について特異だといっているのではない。とりあげたものに対する性質のことである。

 ひとまずここで、本筋に話をもっていっておくことにする。本書が『まんが』『少女』といったキーワードから現代社会の表層には恐らく現れないであろう、いわばネガ的社会構造を著したものだと考察すると、自身の感情ではパラレル的社会構造だと認識していることに気付く。これはあくまで交差することのあり得ない、いわば別世界の構造であるとうい悪い意味での客観視、ようするに現実逃避に走った認識であるといえる。著者はもちろんこの現実逃避的思考を乗り切った上でこの書を執筆するに至っている。更に言うならば、著書自身がこのネガティブな世界に身をおいた上で執筆にいたるというフィールドワーカー的役割を果たしているということを念頭に置いておきたい。

 さて『まんが』である。著者が最も多く引き合いに出した言葉である。というのも、この『まんが』がネガティブな社会構造の中心になっているといっても過言ではないからである。これは、日本の『まんが』購読人口を考えれば容易に察せられることであろう。年配層の方々が『今の若い者は幼稚過ぎる』と苦りきる姿が目に浮かぶようだが。それはさておき、この『まんが』に関してゲリラ的存在(と考えていいのだろうか)であるアマチュアまんが家(?)についての文で少し目を引く記載があったので、ふれてみることにする。

『自作の本の収益に税金がかからない』
これには苦笑した。今時では高校生のアルバイトでさえ1ヶ月のバイト料10万円以上は税金を取られているといったシステムが存在しているのである。(※この書評を記した当時の様子や決め事のようなものが所々に出てきますが、時代が違ってたんだなぁ~ということでお見逃しください(^_^;))ネガ的社会構造に『脱税』の概念はないのであろうか?このようなことであれば、警察であれその他の役職であれ、まんが世代でネガ的社会構造に精通する人間の必要性を語る著者の意見ももっともだと頷けるものがある。しかし、このような理由から著者がこの意見に達したということはまず皆無であったろう。それに気付かされたのは著者紹介の欄を目にしたときであった。

『幼女連続殺人事件被告の弁護活動に関与』
との記載がある。もう何年も前の事件だが、被告のあまりにも異常な行動は世間を震撼させたものであった。確か、この事件をきっかけに『まんが』や『アニメ』などの業界用語的言葉が公にされてきたのだと記憶している。

著者がこの事件以前から本書内容のような事柄に関する執筆活動を行ってきた経歴を思えば弁護側からの依頼があってもそう不思議なことではない。反面、いかにこのネガティブな社会のシステムが不透明なものであったかが浮き彫りにされることにもなったのだが。なにせ、大抵の人間には理解出来ないテリトリーでの犯罪であったことは否めないからである。こう論ずると、著者がまるで被告の心理が手にとるようにわかる逸脱的思考の持ち主のようであるが、そうではない。極端な例を挙げれば、ネガティブな社会に対して大抵の人間が『赤ん坊』と同等な社会的位置を占めているということを言っているのである。著者にしてみればそれこそ『白紙の状態』からの仕事にならざるを得なかったはずなのだ。理解者を求めたくなるのは無理も無いことなのかもしれない。

 ここまで述べてみると、更にパラレル的思考に走ってしまった感があるが、ここでもうひとつのキーワードである『少女』を加えて論ずるとどういうことになるであろうか?

『少女』たちももちろん『まんが』に接している。『少女まんが』なるものがそれを明確に示しているわけである。著者がこの『少女まんが』の中にみた『通過儀礼』はまったくもって的確な考察であったといえるだろう。更に言うならば『少女』といわれる人種の好きな『おまじない』というものを忘れずに論じていることは賞賛に値する。現代において消滅したと考えられていた『アニミズム』が『少女』たちの『おまじない』ブームの中に生き続けていることを、ファンシーグッズから読み取ったのは、なかなか面白いのではなかろうか。

 さて、ここにも『まんが』は登場する。『おまじない』に『まんが』が絡むというのはなんとも納得し難いことではあるが、彼女達にしてみれば『まんが』の中にも精霊が存在しているという理屈になるらしい。この辺の考え方は著者の解説によるところが大きいのであるが…。

しかし、森羅万象全てに神が宿るといったアニミズムも『付喪神』という形を経て『少女』たちの手にかかればファンシーグッズや『まんが』にいたるというのはなんとも面白い気がする。と、同時に彼女達特有の神秘性に目を向けざるを得ないし、著者がその意味で『少女民俗学』を提唱したのは正しいことなのだろうと思わずにはいられない。

ここで注意すべき点は決して『少女』自体が神秘的なのではなく、『少女』という時期が神秘性を内包しているということであろう。だからこそ、彼女達は『おまじない』という儀式的なものをブームとすることが可能であったし『アイドル』という形をとって他者を儀式的行動に導くことが可能であったといえるはずである。

 さてこの『少女』の時期であるが、著者はこれを『通過儀礼』とイコールの関係として論じている。前述に戻るようだが、この『通過儀礼』は『少女まんが』の中で明確に表されているものである。時は決して滞ることはなく、故に『少女』のままでいられるわけがないという冷酷なまでの現実を綴っているのは確かに『少女まんが』にはよくみられる傾向のようだ。しかし『少女』である彼女たちにとってこの『まんが』は決して冷酷な存在ではないのである。これは『大人になるまでの通過点』にある彼女達がこの『まんが』を『大人』という時点に達するために行う儀式的な話として受け止めているからである。

これはなにも現代にのみ存在する儀式では決してない。日本のフォークロアの中にも『通過儀礼』的なものは存在したのである。というよりは、寧ろそのフォークロアの中にあったものが現代において失われてしまったためにその代用品的存在として『少女まんが』があるといってもいいぐらいではなかろうか。

 ここで『少女』とよばれる年齢を超えた年代層に人気を博した『まんが』が時を無視した形のものであったり、現代を維持する形をとったりするものが多いことに触れておきたい。これを『まんが』ではなく、日常的なものに置き換えると、ある一定年齢を超えると年齢を誤魔化したがるという心理として解釈出来はしないだろうか?ネガ的社会構造の柱たる『まんが』がこのようなところでポジティブな社会的心理をとらえているのかと思うとなんとも面白いものである。

 ここまで述べてきた上で、なんとかパラレル的思考から自身を奪回したと自負するのであるが、はたしてこの書評が本当に書評たり得ているのかどうかが不安の種である。著者曰く、無能な方はせめて評論にてを出さないように、とのことだ。おかげで今回に限り解説にまで手をのばしてみるという段階をふんだ上での書評とあいなったのだが。その著者もこれからしばらくの間、本書で扱っているような事柄と対峙していくようである。そしてまた、現代の社会構造が表裏一体で動いていることを垣間見せてくれるのであろう。

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うわ…くっそ生意気なくせに文章がなってないですよね(^◇^;)いや、今も文章なっちゃいないんですけど…それにしてもこれ、本読んでないと結構辛いものがありますよねぇ~当時、どんな内容のものを読んでいたのか、実は自分もよく覚えていないんですよ(苦笑)もう一つ手元に残っている書評があるんですが、それは日航機墜落事故に関する本を題材に書かれたもので、これ以外にも離婚に関する本や(結婚もしてないくせにこんなもんで書評かいて…と思われるかもしれませんが、課題本を選んでくるのは教授ですからねぇ~(^◇^;))医療現場に関する本だったりと…まあいろいろありました。でもまともに書いて提出したのは2~3本だけだったかな…なんとこの教科、レポートで稼いだ点数が前期試験(50点満点)の点数とあわせて80点超えたら後期試験免除という特典つきだったんです(^_^;)で、自分は2本だか3本書いた時点で試験免除になってしまったので授業だけ出て居眠りこいてました(苦笑)ダメ大学生だ…

どっぺん。。。

長いYO!

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by r_elemental | 2004-12-13 03:13 | イレギュラーな具材たち
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