耳は羽に変えられるか?

日本語を疑いたくなるようなタイトルですが、時代によってはこのタイトル、結構重要なことだったんだなぁという話なんですよ。こんなタイトルのくせに(笑)

例のごとく金欠病をかかえて帰り途中の乗換えターミナルをとぼとぼと歩いていたときのこと。いつもの無料配布雑誌が品切れ状態になっている書店の前でまさに『( ̄□ ̄;)!!』な表情をさらしていたのですが、週に1度ぐらいは雑誌だろうが小説だろうが兎に角短編的に読めるようなものを欲する癖がある自分としては、これはちょっと中毒症状が出てしまう!というわけで、やむなく簡単に読みきれるようなものを探して立読み体勢に入ったわけです(※あきらかに言い訳です。)

で、そのとき手にした本が数を数えるときの単位に関する話を扱っていたわけなんですが、これがなかなか面白かったというわけなんですよ。蝶々を1頭と数えるのは何故か?とか、ロケットは1基で飛行機は1機…その違いは?などなど。

蝶々が1頭というのははっきりいってあまり聞きなれないというか、そんな数え方したことないぞ!と思われる方多いと思うんですけどね。確かに、自分もそんな勘定のしかたしたことないです(苦笑)ただ、学術書などではこういう表記になっていたりするそうなんですよ。自分で確かめたわけではないので、それが本当なのかはわからないんですケドね。

で。その本の中にあった奇妙なイラストがふと目にとまったんです。2パターンの兎の絵。片方は前足をあげて後ろ足とお尻でちょこんとたっている(というか座っている)兎、もう一方は普通の4つン這の兎なんですが耳が羽!

何故こんなけったいな絵になっているかといいますと、兎の数え方を説明するためのものだからなんですね、これが。で、あらためて皆様に伺います!兎って何て数えますか?

『1匹、2匹…?』
『1頭、2頭…(えっ?)』
『1個、2個…!?(これは流石にないでしょ(^^;))』

答え。『1羽、2羽…』まあ聞きなれている方もいるかもしれないですね。はたまたそんな数え方したことない!って方もいるかもしれませんが、一般的にはこれなんだそうです。でもね…普通思いませんか?『鳥じゃ~あるまいし、1羽2羽って一体…』って。

で、登場するのが前述の奇妙な絵になるわけです。ほ~ら!頭の上についてるのは羽でしょ?羽があるということはすなわち鳥ということなんだよ君!といわんばかりに主張しているあのけったいな絵なわけですよ。でも兎の頭に生えてる2本の物体は間違いなく耳。でも、数え方を考えると羽。

なんでこんなこじ付けがましいことまでして『1羽、2羽』にならなきゃいけなかったのか?

人間っていうのは、いろいろ考える生き物ですよね。特に『食』に関しては生死に関わることだけに必死ですよ。

で、遡ること江戸時代~幕府も鬼門の3代目を無事乗り越えてほぼ安泰、そろそろ変なのが出てきてもおかしくないぞ!?と思われたぐらいに期待にたがわず登場したのが徳川の綱吉公。このお方が発した『生類憐れみの令』がなんと兎の耳を羽にしたてあげた原因なんです!

お犬様が祭られるのをはじめ、四足の獣を害することもましてや食することなんてもっとダメ!な、江戸庶民には迷惑極まりないこの号令のおかげで、皆様いろいろ知恵を絞りなさった!で、兎の頭に生えてるモンはありゃ~羽なんだよ。だから4つ足の獣じゃなくて、ありゃ飛べない鳥。だから食ってもなんらお咎め無しというわけさ!という、いかにもけったいな理屈が出来上がるにいたったわけです。もちろん鳥というからには数えるにしたって鳥扱い。『1羽、2羽』となったわけです。それが現代にまで脈々と残ってしまった…

でもですね。現代では兎ってあまり食するものという対象ではないですよね?(とりあえずスーパーに兎肉コーナーは見かけないし(^^;))だから兎が鳥の一種で数えるときは『1羽2羽…』っていうのがそろそろ消えてもいいような気がするんですが…どんなもんでしょう?現に兎は『1匹、2匹』って数えている方が一般的なような気もするし。とりあえず兎も、あの耳を羽にされた彎曲解釈版からはそろそろ完全解放されてもいいのかな~などと思いながら立読みを続けてましたとさ。

どっぺん。。。

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by r_elemental | 2004-11-15 13:12 | 折り詰め作成中(日常雑記)
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